沿革

経済社会基本計画(1973)」に盛り込まれた無医大県の解消(いわゆる「一県一医大構想」)に伴う国立新設医科大学の一つとして、1974年10月に滋賀医科大学が開学いたしました。開学から3年半を経た1978年4月、初代教授友吉唯夫(~1997年)のもと当泌尿器科学講座は設立されました。設立当初はわずか3名のスタッフから歩み始めましたが、友吉教授在任の19年間において医局員の増加とともに本学附属病院ならびに県内外関連病院泌尿器科診療の充実が図られ、また研究面においても施設・機器の基本整備がなされて現在の教室の礎が築かれました。

1998年12月、第2代教授として岡田裕作(~2013年)が着任しました。臨床面では禁制代用膀胱などQOL重視の尿路変向術、進行癌根治を目指した拡大癌手術、腹腔鏡を用いた低侵襲手術、県内唯一の前立腺癌密封小線源治療、難易度の高い小児形成手術、女性泌尿器疾患の専門外来開設など、疾患根治性と患者様のQOLの両立を目指して種々の新しい取り組みに着手し、現在の講座の土台を形成されました。また、研究面では精巣腫瘍のエピジェネティクス解析で世界的評価を受けるなど、高いレベルでの研究成果をあげてまいりました。

2013年8月、第3代教授として河内明宏(~2022年)が着任しました。臨床面ではロボット支援手術を導入し、数多くの低侵襲手術の新規導入を行い、患者様のQOL向上に取り組みました。特に小児腹腔鏡手術においては本邦において中心的な役割を果たしてきました。また、多くの泌尿器科専門医指導医を育成し、滋賀県泌尿器科診療体制の充実、当講座の飛躍的な成長に貢献されました。研究面においては先代から継続的に行ってきた癌研究において数多くの論文を発表し、引き続き国内でも先駆的な役割を果たしてきました。さらにゲノム編集技術を用いた遺伝性腎尿路疾患研究や、生体工学技術を用いた再生研究など、幅広い分野において業績を積み上げました。

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